【三島支店・社会課題解決事例】富士山の「分散登山」を呼びかけるプロモーションを実施

令和5年度富士山混雑情報等動画広報業務

富士山世界文化遺産協議会様

　日本を象徴する存在であり、登山愛好家だけでなく、国内外のツーリストから非常に人気がある富士山。2023年夏期の開山中の登山者数は、約22万1千人と発表されており、2か月程のわずかな期間の中で、多くの方が押し寄せたことがわかります。特に週末やお盆の時期は、ご来光を求めて早朝の時間帯を中心に山頂付近での登山道の混雑が発生し、危険な状態になることも珍しくありません。
　今回は、エイエイピーが、この富士山の「分散登山」を呼びかける混雑回避プロモーションのお手伝いをさせていただいた事例をご紹介いたします。単に混雑時の登山を避けるよう呼びかけるための動画制作や広告配信だけに留まらず、事業結果を様々な角度から分析・検証することにより、課題解決に向けたヒントをあぶりだし、次年度以降も見据えたPDCAサイクルの実践を図りました。

１． 既存動画の編集／広告配信用新動画の制作
　富士山の分散登山を呼びかける既存動画を編集し、英語版も含めたPR動画を制作。また、広告配信向けに特化した短尺のPR動画を新たに制作し、今回のプロモーションに活用しました。
　新規に制作した短尺PR動画については、弊社の過去の動画プロモーション実績をもとに広告配信の効果を最大化するための工夫を盛り込んだ形で制作。また、訴求ポイントの異なる2種類の動画を制作することにより、方向性の違いによるクリエイティブのパフォーマンスの可視化、今後PRを行うにあたっての方向性を知見として蓄積することを心がけました。

動画はこちらからご覧いただけます。
YouTubeチャンネル「世界遺産 富士山とことんガイド」
混みそうな日がわかるんだ！混雑を避けた富士登山を
日中の約２倍の時間が掛かることも!?混雑を避けた富士登山を

２．広告配信
　富士登山を予定されている方のターゲット像を細分化し、各ターゲットの特性に応じた複数のWeb広告を組み合わせて実施。広告効果の最大化を図りました。新規に制作したPR動画素材も動画広告として活用。2種類の動画の広告効果を比較（ABテスト）することにより、多くの方に分散登山を呼びかけられるよう工夫しました。

３．Webサイトの改修
広告パフォーマンスの最大化につなげるため、既存のWebサイトについても改修を実施。
　Web広告経由でサイトへ訪れた方へ、伝えたい情報が一目で伝わる構成を検証し、実装しました。

４．事業効果の分析
　例年実施されている登山者へのアンケート結果の検証のほか、実際に富士登山をされた方の動向について携帯電話の位置情報データを活用した分析ツールを用い、検証を行いました。登山者が実際にどのような日程・時間帯に山頂付近へ訪れているのかを可視化することにより、次年度以降の分散登山PRに向けた実態を把握することができました。


富士山世界文化遺産協議会様の公式サイト

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