マイクロツーリズムを通じて地域内観光の需要に光を当てる
Withコロナ期における観光のあり方の前提は、「観光によって感染拡大しないこと」であり、遠方のお客様よりまずは地元のお客様に来ていただくことが得策と言われています。いわゆるマイクロツーリズム=小さな旅行と呼ばれる「自宅から30分〜1時間の自家用車で行ける範囲であまり行ったことのない場所を観光してみよう」という提唱です。今回ご紹介する月岡温泉の事例はコロナ騒動前に始めた取り組みですが、まさにWithコロナ期の観光を体現できる内容です。
月岡温泉の温泉街は、町歩きを楽しむための長期的な景観計画とともに新潟のさまざまな食体験やお土産物を購入できる新しいスタイルの店舗や温泉にまつわる観光スポットを近年、次々に誕生させてきました。その温泉街のおすすめスポット紹介とともに、車で約1時間圏内で行ける観光スポットを紹介するwebサイトが「月岡温泉◎ちかたび」です。
月岡温泉のある新発田市をはじめ、胎内市、村上市、関川村、阿賀野市、阿賀町、五泉市、聖籠町、などの新潟県北部の広域観光周遊ルートを紹介することで旅のテーマ性やストーリー性を結び、エリアの魅力を一層引き出すことを目的としています。
この広域観光周遊ルートの形成は、観光庁も取り組みを促進しており、訪日外国人旅行者に対しての地域観光資源を活かした滞在コンテンツを充実させていくこと、ターゲット市場へのプロモーション等、支援するものがあります。また、今回の案件も新潟県の補助金事案であり、地域ブランドを創出支援する「新潟観光ブランド確立支援事業」のひとつです。(実施主体は新発田市・胎内市・聖籠町定住自立圏広域観光推進協議会)
旅行を計画する時に動機として目的やテーマが決まっていることもあるでしょう。しかし実際旅行地を訪れて目的を達成した後は、近くにある面白そうなスポットを探して巡ってみるのも旅の楽しみ方。そんな「ちかたび」の魅力をリアルに紹介するために、アーカイブ素材に頼らず、モデル、ライター、カメラマンの撮影クルーと共に、新たにスポットを巡って取材を敢行しました。
取材を通じて感じたのは、この地域の魅力を再発見できたこと。訪日外国人はもちろん、新潟県民ですら知らないようなこと、新鮮に感じる場所をたくさん見つけることができました。
今回の取材ではスチル撮影と一緒に動画もご提案させていただきました。当初はポイントのみの予定でしたが、旅先でカメラを回した時の空気感、モデルさんが本当に旅行をしているような自然な会話や感嘆の声、偶然出会った風景などをあえて演出を加えず、そのまま編集しています。この動画はちかたびサイトから閲覧が可能で現在28箇所のショートムービーを楽しむことができます。
また、特設サイトの内容をコンパクトにまとめたフリーペーパーも合わせて制作。手に取って楽しめ、サイト閲覧のきっかけになるよう配布するツールです。※下記PDFボタンよりDL可能。
エイエイピーでは地域観光の点と点を結び、新たな旅のコンテンツとなるようなプロモーションもお手伝いいたします。